母語での高等教育

自国語で高等教育を受けられる国は、実は意外と少ない。
例えばフィリピンでは、タガログ語で学べる大学は数える程しかない(しかもレベルは低い)。
大学院に至っては、全く無い。

ではどうするのか?
英語の教育を受ける。
自国の大学でも英語の科目を取ったり、米国に留学して学ぶ。

フィリピンは第二公用語が英語だけれども、こと教育に関しては、タイもインドネシアも、ヨーロッパの小国も状況は変わらない。
高等教育を受ける=英語で勉強する。

なんで日本は違うんだろう?

それは文明開化時に、外国の言葉を和製漢語として取り込んで、外国の概念を日本人の脳ミソに叩き込める様にした。
そして、知的人口が多い。
(もちろん、英語との親和性が低いのも一因(笑))

和製漢語については、非西洋諸国だから必要なだけで、決定的な理由ではない。
ヨーロッパの小国なんかは、英語を自国語読みすればいいんだけど、人口が圧倒的に足りない為に、自国語での高等教育が進まない。

やはり、知的人口が多いと言うのが一番の理由だろう。
一つの分野に、ある程度の人口がいないとマーケットとして成り立たない。
日本人はもともと人口が多い上に、マニアックなので、高等教育までいっちゃう人が多すぎるのかな(笑)。
(あと、やたらめったら翻訳するのもあるね。日本語の文献で事足りちゃうからね。)

先日、音楽誌を読んでいたら、イタリア人がオペラを習う時でさえアメリカに留学すると言う記事を目にした。
イタリアには伝統はあるが、学び場がないとのこと。
イタリア人がオペラを学ぶのでさえそうなんだから、他の分野はさもありなんだよな~(¬ε¬)。

英語が第二のバベルの塔か?(笑)

P.S.
日本人は自国語の表現力が優れているから、英語にいかないのかな?

でも中国語だって表現力は結構あるよね?
それなのに中国人は万国で活躍している。
ただ単純に日本人が内向的なんだと思う。

それと、「伝え方」そのものを知らなすぎる。
日本人同士だと以心伝心が発達しているからね。

主張がないのか?しないのか?
外国では主張がないと取られかねないし、主張しないのは頭が悪いと思われる(笑)。

もう少し積極的に喋れてもいいよね♪

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