味のカテゴライズ

オレはかつて、沖縄の「ちんすこう」が旨いと思ったことがなかった。

20歳ぐらいのときだったかな?
クッキーを食べてて、ふと思った。
『オレは、ちんすこうをクッキーとして食べているんじゃないかな?』

クッキーとして食べているとしたら、こんなに不味いモノはないと思う。
しっとり感ゼロだし、ガリガリだし、ミルクもバターも効いてないし、甘みも強くて直接的だし。

そこで、クッキーにカテゴライズしていた既成概念を壊して、ちんすこうとして、そう言う新しい食べ物として、食べてみようと努力した。
コツを覚えた今となっては簡単になったけれども、並大抵の努力ではなかったよ。

どうしても、不味いクッキーとして、脳が反応してしまう。
自己暗示をかけたり、クッキーと交互に食したりした。

今はちんすこうは、ちんすこうとして、美味しく頂いている。

長野とか新潟とかの「おやき」なんかもそう、”ふかふかしていない中華まん”として食べていたので、不味かったよ。
いまじゃあ、おやき本来の旨さを堪能できるようになった。

未知の食べ物を食するという行為は、本来、人間(と言うより、動物全般)にとってきわめて冒険的な試みだと思う。
体に有毒なものが入っているかも知れないし、腐っているかも知れない。
そう言ったものをすんなりと食べる為に、人は頭の中で既知の食べ物の一部にカテゴライズするんじゃないかな?

それを壊して、味覚からの刺激のみで脳を再教育して、新しい食べ物として認識させていくと、食に関してまた違った世界が開けると思う。
実際に自分自身は、くさやとか鮒寿司、腐乳、豆腐ようとかのおいしさを堪能できるようになったから。

P.S.
「親が食べている所を子供に見せなさい」と、子育て講習会とかで言われるんだよね。
まだカテゴライズが確率していない子供に、新しいものを食べさせるという行為は、他人(子供の場合には一番信頼できる親)の評価にのせるのが一番手っ取り早いからね。
そう言うのを繰り返していくと、子供は自然とカテゴライズが身につくのかも知れないね♪

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