農業の補助金の話。
国内産が輸入物の倍の価格だった場合の価格調整ってどうする?
A.輸入物を安く買って、国内に高値(倍の値段)で流通させる。
B.国内産を高く買って、国内に安値(半値)で流通させる。
日本がやっているのは、A。
これは、消費者が高値を負担する形なんだけど、自分のお金を決議権として行使するので、公正と説明されている。
でも、本当はBの方がメリットが高い。
日本では唯一、”コメ”がBの方式。
Aの場合の差額(差益)はどうなるかというと、農林水産省の外郭団体に入る仕組み。
もちろん農業の為に使われるのだと思うけど、天下りがちょっぴり融通できる。
Bの場合の差額(差損)は税金で賄う。
税金なので、国会の予算審議とかを経るので、形式的だけど国民のチェックが入る。
Aの場合には、税金が投入されないので納税者にはいいし、国会で予算審議しなくていいので政治家にもいいし、農水の天下りの財布にもいいし。
損するのは高値で買わされる消費者だけ。
消費者は政治的な発言権はないから(買わないと言う発言権はあるけど)、無視、無視。
これって、ちょっとおかしいよね?
コメ農家がやめないのと同じで、Bの場合は安定的な収入が入るので、農家が増える。
実際にイギリスでは、AからBに方式変更しただけで、国内自給率を25%から65%に飛躍させた。
結局、消費者として負担するか、納税者として負担するかの違いなので、絶対にBの方がいいに決まっている!
TPPの前にやることいっぱいあるよ。
ちょっと、考えて欲しいよ~。
自由価格でいいじゃんってのは、ちょっと違うよ。
米も豪も農業は補助金で守って、軍隊以上に国家戦略として利用しているよ。
こっちだけノーガードにするって、どんな大阪夏の陣だよ。