士農工商って、身分制度だったの?
階級闘争思想が強い時代の教育を受けたから、そういう風に習ったけど、実際のところはどうなんだろう?
体系化すると以下の様になる。
士 = 政治家・官僚
農 = 第一次産業
工 = 第二次産業
商 = 第三次産業
官僚が一番偉くて、生産者がその次、サービス業は一番下に位置づけられている。
階級云々はおいといて、これが江戸時代までの日本人の意識。
そして、富国強兵、戦後復興では、加工・物作りが中心となっていく。
日本人の意識は、この状態で止まっている。
例えば、経団連のトップには、メーカー出身者のみ。
金融や流通などのサービス業は経団連では冷遇されている。
現在、サービス業が日本経済の60~70%も占める。
孫さん(←サービス業)や柳井さん(←ある面、メーカーなんだけど、流通業だよね?)などの稼いでいる人たちだって、第三次産業だよ。
米国は早くから産業構造を変えたよ。
日本が米国メーカーを潰したなんて言うのはレトリック。
自ら変えていった結果だよ。
ITが隆盛を極めたのも、それのお陰。
金融で喰っていけるのもそう。
日本もそろそろ産業構造を変えたら如何でしょうか?
コメント
士農工商は最近の研究では「身分による差別」ではなく「職分による区別」であり、別に「農」が「工」、「商」より偉かったというわけではないようだ。どのような職分であってもそれなりの努力をしていれば尊ばれていたのが江戸時代の仕事観だったようだ。
このような「職分による区別」は奇しくもイギリスにおいても(「士」は貴族にあたるが)行われており、またどのような仕事に就いていても、努力したものこそ「紳士」として尊ばれてきている。
このような仕事観が現代の日本、イギリスの発展の基礎になっているのではなかろうか
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