ウチの婆ちゃんは山梨出身だったので、年に数回「ほうとう」を作ってくれた。
実はそれが、本格的すぎて、旨くなかったヾ(-_-;) 。
婆ちゃんが東京に嫁に来たのは、戦争前なので、その当時の「ほうとう」なのだろう。
何故、旨くなかったかというと、野菜ダシだったからだ。
もちろん、それが本当の「ほうとう」なんだけど、当時は若かったから、肉も、魚介ダシすら入っていないのが、美味く感じるはずがない。
今の歳で食べたら、アレが旨く感じるのかな?
ちなみに「けんちん汁」だって、精進料理だから、本来は野菜ダシなんだけどね。
地方にも依るんだろうけど、煮干しや鰹節を入れる様になったのは、戦後のことじゃないかな?
少なくとも、畜肉を入れる様になったのは、「小作」が最初だよね?
「小作」はそれでブレイクしたんだよ♪
しかも婆ちゃんの出身区は、具のカボチャをドロドロに煮る地方だった。
汁が甘くて、イヤだったなぁ(¬ε¬)。
救いは、婆ちゃん自身も、あまり好きではなかったので、年に数回だったことだ。
戦後の食糧難の頃の「すいとん」とかのトラウマらしい。
それでも、年に数回「無性に食べたくなるんだよ」と言っていた。
そう、「小作」とかで食べると、うどんみたいにモチモチして美味しいでしょ?
でも本物は塩を使ってないから、むしろ「すいとん」や「ちくわぶ」に近いんだよ。
煮込みうどんの変形版ってイメージがあるけど、本物は全く別物なんだよね。
山梨は、「敵に塩を送る」の逸話が有名だけれども、別に塩がなかった訳でもないだろうに(-“”-;)。
地元民に言わせると、「小作」は観光客向けというけど、確かにその通りだよ。
(=^▽^)σ
写真は以前、談合坂インターで見かけた信玄公。
考えてみれば、「敵に塩を送る」って逸話は、山梨県人が言うのもおかしいよね?
自分たちを『敵』って呼んじゃうのは、おかしくない?
現代なら、日本人全体としての目線みて、一地域での出来事的な語り口調もありえるけど、江戸時代とかどうだったんだろう?