皇紀は間違ってる?

そもそも論になってしまうけど、神武天皇の即位が、何故、日本の建国なのか疑問に思ったことない?
オレは常々疑問に思っていた。

神武天皇は今上天皇につながる初代の天皇だけれども、天皇制成立(皇紀元年)=日本国成立とする必要があるのか?

記紀神話の「出雲の国譲り」の逸話を知っているだろうか?
このエピソード名からして、その時に既に国という概念が成立していることを意味しているし、ここで譲られた側の天孫族が支配する「葦原中つ国(あしのはらのなかつくに)」は、(そのまま革命も何も起きていないのだから、)天皇を頂点とした大和朝廷に続いている現在と同じ国であり、この時点で日本国が成立していることを示している。
つーかそしたら、国譲り以前に既に葦原中つ国として、原始日本は成立していたことになる。

これが曖昧だとしても、”天孫降臨”の時はどうだろう?
邇邇藝命(ににぎのみこと)は、神武天皇のひいおじいちゃんで、それが国を始めたのだから、これこそ日本国成立なのではないか?
神武天皇即位はそれらを改めて形式化しただけではないのか?

答えを解く鍵は、「近代国家とは」にある。

教育勅語が成立した時の話。
「皇祖皇宗、国を肇(ハジ)むること宏遠に」の解説の草案では、「皇祖とは天照大神であり、皇宗は神武天皇である」とされていた。

これに対して、井上毅が「皇祖とは神武天皇であり、皇宗はその後の歴代の天皇である」と修正した。
彼曰く「勅語には特定の宗教用語を避けるべきだ。」と。
(大日本帝国憲法下でも信教の自由、政教分離は保証されていたからだ。)

明治期の施政者(に限らず、当時の先進国)の間では、近代国家たるもの、神話をベースに国体を語ることは野蛮だと考えられていた。
まあ、現代でもそうだよね?
なので、神々が生きていた時代ではなく、”史実としての”天皇として、神武天皇を始祖とするのは、近代国家としては至極当然のことだったのだ。

まあ、納得はいかないが、近代国家を生きている身としては、それでよしとしよう。
しかしながら、民間や個人はそんな風に厳格に考える必要はない。

上記にあるように、神武天皇即位以前から日本と言う国は存在していて、今だに脈々とその系譜を受け継いでいる。
2676年どころじゃないよ。
それこそ、神話の時代から我が国は続いているんだよ(⌒▽⌒)V。

まあ、個人的には、本文中の国譲りの時に、列島を天皇家の祖先が平定したんだから、そこが成立なのではないかと考えている。

P.S.
GHQが紀元節を神話をベースとしているからダメとしたのは、訳わかってないよね。
(ってか、イチャモンだろうけど、、、。)
諸説あるだろうけど、神話を排除した結果が皇紀元年=日本国成立なんだから。

P.S.
wikiには「神話をベースにした建国記念日は日本と韓国だけ」とか書いてあるけど、本文を理解して貰えれば間違いだとわかるよね?
神話を排除した結果、2600年余に縮めたんだから(笑)。

確かに「韓国の建国記念日は神話から採ったんだよ」とか言われると、近代国家っぽく感じないよね~(笑)。

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