リンカーンの名演説は誤訳?

リンカーンの有名な演説「a government of the people, for the people, by the people」。
よく「人民の人民による人民の為の政治」って、訳されるけど、これって日本語訳が間違ってないか?
「人民の」って、ところは、日本語になってないし┐( ̄~ ̄)┌。

”a government of the people”までが名詞だろう?
そうすると、「人民の政治とは、人民による人民の為のもの」と訳されると思うけど。

更に派生して、近年、”a government of the people”=「人民の政治」ではないとする説が浮上してきたよ。
”of”が所有格ではなくて、目的語の前置詞だと言う説だ。
そうすると、「人民を統治することは、人民による人民の為のもの」と訳される?

ホントのところはどうなんだ?
教えて!英語に詳しい人!

これって、ルソーの「社会契約論」に基づいているんだよね?
それまでは、「王権神授説」と言って、神様から選ばれた人が政(まつりごと)を行うと言われていたけど、そうじゃなくて、人民に委託されて政を行うべきだとか何とか。
それを「人民の政治」と呼び、解を説いたと言う感じかな?

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コメント

  1. 小林 宏 より:

    リンカーンの演説について:governmentを「政治」としていたのではなかなかLincolnの真意に触れることができないと思います。governmentとは(国の)運営制度、究極的にはthe Constitution of the U.S.A.のことです。そうすれば、government of the peopleについてthe peopleを統治するなどという発想には至らないでしょう。拙著「”Government of the people, by the people, for the people,”とは何か?」近代文芸社2013をご覧頂ければ幸いです。また、拙著に引用していないのですがマーク・ピーターセン「にほん語、話せますか?」2004新潮社pp.38-9を強くお薦めします。