ウチのカミさんは、蕎麦を啜っている音が嫌い。
彼女は絶対音感があるから、蕎麦の音が不協和音に感じるんだと思う。
啜らなきゃ、旨くないでしょ。
パスタのソースみたく粘性がある訳じゃなし、女子みたいにレンゲにミニラーメンを作って食べられる訳じゃなし(笑)。
絶対音感と蕎麦なら、個人的には、蕎麦を選ぶかな?(笑)
オーディオマニアなので、面白い音を出すCDをいっぱい持っている。
その中で「純正律」で弾いたオーケストラのCDがある。
なるほど、ハーモニーが素晴らしくて、聞き惚れてしまう。
(。⌒∇⌒)。
人間にとって、協和音と感じるのは、1:2とか2:3、3:4の周波数の音が同時になっている時。
1:2は、”ド”とオクターブ上の”ド”
2:3は、”ド”と”ソ”(俗に5度と呼ばれている差)
3:4は、”ド”と”ファ”(俗に4度と呼ばれている差)
この比で聴いた時のハーモニーが、綺麗に聞こえる。
この比率を音階にしたのが「純正律」。
これはコーラスとか弦楽器なんかでは演奏可能なんだけど、ピアノとかの鍵盤楽器では再現不可能。
近似値でやったとしても、オクターブ53の鍵盤が必要になっちゃう。
そんなの演奏不可能でしょ?
で、演奏可能な様に、強引に12等分したのが、現在使われている「平均律」。
これおかしいでしょ?
”ドの#”と”レ”って、本来同じじゃないよね?
なので、キチンとハモらない。ウワーン、ウワーンと協和音が揺らぐ。
逆にそれが、ハーモニーと思っている人がいるけど、本当にハモると揺らがないんだよね。
ウィーン少年合唱団とかでは、便宜的に演奏時に使うだけで、コーラスの練習で絶対ピアノは使わない。
それぞれが出している声のハーモニーの中で音を探していく。
以前に来日したとき、「世界で一つだけの花」を歌ってたけど、原曲とはちょっと音がずれていたよね?
(って、S◯AP自体、音が合っているかも怪しいけどw)
それって、「平均律」の曲を「純正律」で歌っているからなんだよん。
モーツアルトは「平均律で弾くヤツには殺意を覚える」と言い残しています。
彼の時代の作曲家は「純正律」と「平均律」の間の「中間音律」(←ミントーンと言う)で作って演奏していました。
作曲家が意図した音律で再現したのを聴くのが本当だと思うので、そういった音源を是非、探して聴いてみて下さい。
ウィーン少年合唱団の他にも小品集とかでタマ~に「純正律」を使用した録音がありますよ*゚∀゚)ノ!
P.S.
日本は「平均律」に完全移行した後の西洋音楽を輸入したので、この辺の認識があまりないですね。
ヨーロッパの音楽会では結構議論がなされているようですよ♪
P.S.
ちなみにバッハの「平均律クラヴィア曲集」は誤訳です。
もちろん、現在の「平均律」とは非なるモノ(ヴェルクマイスター律と言う)ですので、あしからず。
「見上げてごらん夜の星を」純正律バージョン
こんなのも*゚∀゚)ノ
波形と音で調律聞き比べ(平均律・純正律・キルンベルガー第3法)