愚妻は素晴らしい!

YOMIURI ONLINE がやっている「発言小町」って、おもしろい。
もちろん、男女(恋愛・結婚)のコーナーが(笑)。

そこに『愚妻って、言葉はもうやめませんか?』とか言うスレがあった。
以下、『愚夫って言われたらイヤでしょ?』『妻を人前でけなすなんて・・・』とかの書込が多数。

そこで、例によって、日本語教室*゚∀゚)ノ。

「つまらないモノですが・・・」と同じ様な使われ方なので、「愚かな妻ですが・・・」と言っている様に聞こえる?
つーか、調べてみるとその様な意味で書いてある辞書もチラホラ。
おいおい、辞書が間違っちゃ、ダメじゃん(-“”-;)。

謙称は自分に対してのみ使用されるのが、日本語の大原則。
いくら妻が身内だとしても、自分自身ではありません。
なので、この場合の「愚」は自分自身の謙称、”愚かなる私”と言う意味。
訳すと”愚かなる私のその妻”と言っているだけなんです。

上記で解ると思いますが、合わせて「ウチの愚妻」と言う表現も間違い。
「愚」が自分自身を表しているので、「ウチの」を付けると、重言(二重表現)になるからです。

ちなみに「恐妻」は割合最近の言葉、「荊妻」は中国の故事からなので、謙称ではありません。
こちらは、妻そのものを修飾していますでの、使用するときは、お気を付けて!

P.S.
同じ様な使われ方に「拙著」があります。
”拙なる自分が出した著作”と言う意味で、けっして著作物の出来をけなしている訳ではありません。
これも調べてみると、間違っている辞書が多いです┐( ̄~ ̄)┌。

スポンサーリンク
レクタングル(大)

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)