”すする”と言う行為には、2つの効能がある。
一つは麺類とかを食すとき、スープを麺と一緒に吸い上げて、ソースを一緒に楽しむ為。
(これについても文句はある。最近はすすれない若者が増えた所為で、スープの味が濃くなった。)
でも本当の目的は、食材を適温に下げる為だ。
料理を適温で出してしまうと、全て食べ終わる頃には、すっかり冷めてしまう。
なので、料理自体は熱々で提供する。
そして、口に入れる分だけを冷まして食べれば、温かいまま最後まで料理を楽しめる。
口に入れるときに、空気を同時に吸い込み、混ぜ込むと、食材の温度は下がる。
その原理を利用して、口に入れる分だけを覚ますという寸法だ。
じゃあ、何故、西洋では、すすらないのか?
スープなどでは、スプーンで一口ごとに冷まして口に運ぶことで解決している。
じゃあ、コーヒーは?紅茶は?
実はカップの下のソーサーと言うのは、かつては、冷まして飲むためのものだった(ΟдΟ∥)。
昔はアレに一口づつカップから注いで、皿から飲んでいたんだよん♪(←マジだよ!)
じゃあ、ソーサーの役目が有名無実化した現在では、すすって飲んでもいいのかな?(笑)
上記の様にスプーンは冷ます目的もあるので、スプーンを使用して食べる際はすすらない様に!
カレーや石焼きビビンバをスプーンからすすって食べている人がいるけど、それは行儀が良くない行為。
で、問題になるのは、レンゲ。
これをスプーンだと考えれば、上記の理由ですすって食べるのはNG。
他の国で食べたことがある人ならわかると思うけど、本場中国(台湾・香港でも)のレンゲは薄造りで、スプーンの代替え品だと考えられる。
しかしながら、日本で使用されているレンゲは、厚い陶器製。
これはドンブリの延長線上と考えられるのではないか?
元々がすすって食べている日本人向けに、ドンブリを持たずに口元に持ってくる為に、日本独自に発展したものではないか?
だとすると、レンゲからすすって食べても、はしたなくない?
その辺はどうなんだろうか?
まあ、チャーハンとかは、別だろうけど・・・。